スマホは便利で楽しいものです。でもその使い方には注意が必要です。
「周りの子が持っているし、この子だけ持ってないのはかわいそう」「うちの子はちゃんとしているから大丈夫」そんな理由でスマホを安易に与えようとしていませんか? それ、本当に危ないですよ!
この記事では、子どもにスマホを持たせようと思ったら、その前にぜひ知っておいてほしいことを書きました。
それは、
- ネットはお酒と同じ
- 適切に管理できる子はごくわずか
ということです。
ちなみにこの記事は、
という本の著者である奥田先生の意見を参考にして書きました。
ですので偏った考えだと受け取られる方もいるかもしれません。
でも、多くのネット依存傾向の子どもやその親御さんたちをみてきた筆者にとって、この本以上に賛同できる考えには今の所出会えていません。
ちなみにこの本はネットとの付き合い方に限らず、子どもとの接し方に悩まれている親御さんには必読の書となっております。本当におすすめ!
ネットはお酒と同じ
みなさん子どもにお酒飲ませますか?
おそらくそんな人はほとんどいないでしょう。 でもそれって何故ですか?
法律で禁止されているから? 確かにそうですね。でもじゃあなんで禁止されているんでしょう?
その理由は、飲酒が子どもにとって様々な悪影響を及ぼすからです。
例えば、下記表1のような感じ。
身体面 | 脳障害、性腺機能障害、 急性アルコール中毒など |
精神面 | アルコール依存症など |
社会面 | 暴力行為、性的非行など |
発達途上の子どもにとって、アルコールは負の影響しかないと言って良いでしょう。
そして、それはネットも同じです。
下記表2をご覧ください。
身体面 | 脳の発達が抑制される、 低栄養、体力低下など |
精神面 | ネット依存症、睡眠障害など |
社会面 | 金銭的・性的なトラブルに巻き込まれる、 都合の悪い情報も永久に残る、 家族と接する時間が減るなど |
このようにネットもお酒と同様に、身体面・精神面・社会面に悪影響を及ぼす可能性があります。
大人は前頭前野が発達していますので、大抵のことは理性でコントロールできます。
一方、子どもの脳は発達の途上です。特に、理性を司る前頭前野は一番最後の思春期にやっと完成する脳部位といわれてます。
まだ脳の出来上がっていない子どもに、大人と同じようにコントロールしろというのは到底無理な話しでしょう。子どもは大人よりも依存を形成しやすいのです。
つまり、ネットを好きにやらせるのは「お酒を好きなだけ飲んでいいよ」と子どもに言っているのと同じ、ということです。
スマホを与えるというのはそれだけリスキーなことなんだと認識しましょう。
適切に管理できる子はごくわずか
スマホと上手に付き合える子はほぼいません。理由は前項で指摘した通り、成長・発達的にどう考えても無理だからです。
子どもが自分で管理などできなくて当たり前なんです。
ですから、本来であれば(奥田先生も著書の中で主張されているように)お酒と同じように法律で禁止してほしいくらいです。
でも残念ながらそれは難しそうです。文科省が率先して子どもたちにタブレットを持たせているような状況ですから。
国に頼れない以上、親が管理するしかありません。
子どもは大人より依存を形成しやすいと認識し、適切に管理する必要があります。
具体的な管理の仕方については「子どものスマホの与え方」の記事もぜひ参考にしてください。
まとめ
嘆いていても仕方ありません。
子どもに道具の使い方を教えるのは、古の時代から親の役割でした。
昔は火や槍だったものが、今の時代はスマホになったのです。
この便利で危険な道具を子どもが使いこなせるようになるまでは、失敗も経験させつつ、使い方を教えていくしかないのでしょう。
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