春休みが終わると学年が一つ上がり、クラス替えや担任の先生が変わる等、大きく環境が変わります。
これを機に心機一転して頑張ろう! といきたいところですが、「毎日休まず朝から行くぞ」などとあまり始めから頑張り過ぎると、途中でガス欠を起こして学校に行けなくなってしまいますので注意が必要です。
この記事では新しい学年のスタートにあたり、その攻略法についてまとめてみました。
まずは本人の意思確認
そもそも、「まだ学校のことは考えられない」「学校以外の場所で過ごしたい」という場合もあるでしょう。そのような場合も含めて、春休みのうちに次の学年に上がったら本人がどうしたいか、何ができそうかなど、本人が現状と今後をどのように考えているか確認しましょう。
たいていの子は学年が上がったら学校に行きたいと口にしますが、果たしてそれは本心でしょうか?
周囲の大人の顔色をうかがって『行かなくちゃ…』と思って言っている節はありませんか?
親としてはそういう言葉を本人が口にするのをつい期待してしまいますが、本人がそう言ったからできるというものではありません。
大事なのは本人にとって「できそうなこと」は何かということです。
現状からあまりに遠い目標を達成するのは難しいですが、本人が「しなくちゃ」ではなく「できそう」と感じられるくらいまで具体的な目標にすれば、成功率はかなり上がります。
最初はとにかく行って帰ってくるだけでOK
学校に行き始めてしばらくは「行って帰ってくるだけで精一杯」な状態です。特にお休みの期間が長かった子にとっては刺激が多過ぎて疲れます。勉強も部活もとあまり欲張らないようにしましょう。
とにかく授業中に席についてぼーっとしているだけでもいいのです。ODの子にとっては「ただ座っているだけ」も結構大変ですからね。
「4割くらいの出来で良し」としましょう。
送迎や保健室をうまく利用しよう
他の児童生徒と同じように朝登校できれば良いですが、なかなか難しい場合が多いです。仮に朝起きることはできても、午前中のうちは倦怠感や頭痛等の不調が目立ちます。ただでさえ調子が悪いのに、遅刻して学校に行くこと自体、あまり気が進まないものです。一度朝から行けなくなってしまうと、そのまま学校が遠のいてしまうケースも多いです。
そこで、送迎や保健室をうまく活用して、登校の心理的なハードルが下げられると良いでしょう。送り迎えのタイミングは本人の体調や学校側の都合もふまえつつ調整することが望ましいです。
クラスに行くのが難しい場合は、保健室や相談室を利用しましょう。とにかく使えるものは何でも使う精神です。
また、もし本人が希望するようであれば、病気のことやどう接してほしいかについてあらかじめ先生からクラスメイトに伝えておいてもらうという方法もあります。
辛くなったら早めに休もう
限界まで無理をした後だと、回復にその分だけ時間を要します。辛くなったら早めに休むようにしましょう。でも、わりと自分の疲労に無頓着だったり気づかない子も多いです。
疲れてくると口数が減る、イライラしてきょうだいに当たる、めまいが増える等、その子なりの疲労が溜まってきた兆候(サイン)があるはずです。
それに気づいたら早めに休養し、疲れを取ったほうが結果的に登校は安定するでしょう。
まとめ
- まずは本人の意思確認
- 最初はとにかく行って帰ってくるだけでOK
- 送迎や保健室をうまく利用しよう
- 辛くなったら早めに休もう
学年の変わり目は気持ちと行動を切り替えるには良いタイミングです。でもそれに体調がうまくついてきてくれるとは限りません。あまり気負い過ぎずに、できる範囲で頑張りましょう。
その結果、前の学年と状況が変わらないとしても、現状維持(前より悪くなっていない)なら大成功です。
そして、少しでも登校できたなら親子で喜び、互いをねぎらって下さいね!
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